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シェッタゴン・パゴタ

ちょうど10年前の今日、はじめてミャンマーを訪れました。1999年9月9日、9並びの不吉な日に、ミャンマーではアウンサンスーチー派による大規模な暴動が起こると予想され、ビザ発給はおろか渡航も難しい状況になっていました。休暇を取り在ミャンマーの親友家族へも、この日ヤンゴンに行くと約束。頼んでいた旅行会社からはビザ取得を断られ、仕方がないので北品川のミャンマー大使館に直接出向き交渉、ほとんど奇跡的にビザを取得。いろいろあったけど何とか関空からヤンゴンに向かいました。
森の王様「ティーク」の原木を見たいという夢がかないます。おりしも雨期の後半、ビー玉ぐらいの雨粒が勢いよく降ってくるといわれる熱帯雨林です。出掛けるときに難儀した旅は必ずいい結果をもたらすはずです。

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ミャンマーに着いたのが夜だったこともあり、翌朝は午後からノンビリ市内見学です。首都ヤンゴンで一番ビックリたまげたのがパゴタ(仏塔)です。市内にたくさんあるパゴタの中でも最大なのがこのシェッタゴン・パゴタ。無数の仏塔や寺の集合で丘のような形態が出来てます。スケールといい広さといい今までに経験したことがない空間(建造物)です。この写真左がメインエントランス回廊、向こうに見える巨大パゴタも瓦も何もかも金色。ここはお釈迦様が暮らす桃源郷です。

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中にはいると広い広い、大小様々なお寺とパゴタが建ち並び、一種の町が形成されているようにも見えます。

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これは中心地区にある巨大パゴタの前、熱心に線香を上げ、紙幣を仏舎利塔や仏像に差し込む姿が見えます。お金を寄進すればするほど天国に行けると言われています。ミャンマーはお隣のタイやカンボジアと同様、熱心な仏教徒の国です。食いっぱぐれてもお坊さんになれば寄付によって一生安泰です。
一方、収入が一日一ドル以下の世界最貧国にも指定されてます。いまだに外国人は兌換券です。ただ闇マーケットもあり(当時1ドルが360チャット)現地紙幣が簡単に手に入ります。サイカーと呼ぶ自転車が引く輪タクがだいたい100K(チャット)、1ドルがいろいろに使え、こんなに1ドルが重たいと思った国はありません。

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綺麗に並んだ小さな仏塔の前のミャンマー人、標準的な格好です。足にはスリッパと呼ぶ革製のサンダル(日本の草履に酷似)、ロンジーという巻きスカート(男女共)、町中でも、かがむとドブでトイレ(公衆トイレはありません)が出来るし、大雨にもひょいとからげれば濡れない、とても便利なスカート。僕も十日間の滞在中はずっとこれでした。
軍による圧政で欧米から睨まれるミャンマー、最貧国のままだし、様々な矛盾がありますが、貧しくてもとても幸せそうに見えます。小乗仏教は争いを嫌うし、貧しい人に恵むことで天国に行ける教えです。この国にはとてもぴったりきます。
Commented by j-garden-hirasato at 2009-09-11 21:06
今は混沌としていますね。
お国柄が分からないので、
なんとも言いがたいものがあります。
まず、国政が落ち着くこと、
この国はそれからなんでしょうね。
Commented by shinmemo0417 at 2009-09-12 00:26
その国に住む人にとって何が幸せかは一旅行者には知るよしがありません
世界最貧国といわれながら果物も米も豊富にあり、飢えた様子がありません
熱帯雨林がもたらす豊穣な大地がそれを保証しているように思えました
by shinmemo0417 | 2009-09-09 23:57 | Travel&Railway | Trackback | Comments(2)

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by shinmemo0417
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