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No.101 黒森庵さんのこと

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何やらサイクリングショップと見えるこの店、杉並永福町にある蕎麦屋「黒森庵」さん。実は2011年の3月.......大震災直前に店を休業して1年半になります。ご主人と奥さん、それに子供達で運営していたこの黒森庵、奥さんの病気療養で休業したのですが、再開しようと思ったときには放射能で汚染されている蕎麦では商売が出来ないと、そのまま休業を続けているのです。(写真はつれづれ蕎麦さんからウインドショット)

実はご主人の(加藤さんといいます、俳優加東大介氏の長男)、僕と全く同じ時代に同じ美大で学んでいました。僕は建築でしたが黒森庵さんは工デ(工業デザイン)。そして在学中にイタリアに留学して、当時ではまだあまりやる人が少なかった車のデザインを目指してました。イタリアで卒業後、カロッツェリア・ピリンファリーナで働き帰国。その後はソニーに入り当時評判になったスタジオモニターをデザイン、四角いフレームにモニターを入れて、コンサートや映像ショーでは四角に積み重ね可能な名作を残しました。工業デザインの分野では、黒森庵さんは一世を風靡した著名なデザイナーでもあるのです。

その彼のブログが「黒森庵の、こんくらい」です。いつも小さな幸せを確認し合う、類い希な家族達がそこにはいます(閉店後奥さんはこの世を卒業してしまいました)。もう1年半以上、黒森庵さんの変わり蕎麦(イタリアもり、赤もり)はお預け状態ですが、何時もぶれることない感性の持ち主のブログは、彼の蕎麦同様、背筋がピシッと通って、それでいてとても素敵です。
Commented by j-garden-hirasato at 2012-09-26 23:05
shinmemo0417さんみたいなお客さんが、
大勢待っていると思うんですけどね。
休業なのか、閉店なのか。
自分なら、はっきりしてよ!
と思ってしまいますが、
ファンの人は、
そうは思わないんでしょうね。
Commented by shinmemo0417 at 2012-09-27 04:48
黒森庵さんの店で得られる一時の満足より、「黒森庵の、こんくらい」で驚かされる人生の方が、はるかに興味深くなりました、庭園さん
そう言う意味では、この状態はファンならずとも共感できるところが多いです
この方の向いている方向は、大変多くの示唆を含んでました
by shinmemo0417 | 2012-09-25 00:05 | soba&noodle | Trackback | Comments(2)

風に吹かれてふらりふらり.......気ままに行き着く先は? shinの備忘録


by shinmemo0417
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