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吉村山荘 2011

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土も凍る真冬の信州軽井沢、凍てつく寒さの中敷地調査に行ってました。一通り敷地踏査が終わり車を停めてある場所まで降りてきたところ、何やら見たことのある「小さな家」を発見。あれ、もしかして....
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そうなんです、吉村山荘(1962年竣工)だったのです。建築学科の学生時代、実に40年ちかく前に訪れ見学して以来です。
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この角度からだと見知った方も多いのでは。建築家吉村順三が自分のために建てた小さな森の家です。外壁の板厚は恐らく2.5分板、7-8ミリなはずですし、目板貼の目板は2分板(6ミリ)。今の人でこんなこと(薄く)出来る人いませんね。
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ちょうど外壁が洗いにかけられていて、結構キレイです。これから塗装されるのだと思われます。おまけに亜鉛の雨戸、全く傷んでいません。
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樹で言えば幹部分、足元のRC部とデッキ部分、外暖炉もベンチも扉も、何も変わってません。清楚で簡潔な表現です。
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昔見たとおりの小扉付き引戸
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その時(昔)も外暖炉の燃えかすが残されていたような気がします。増築部分は初めて見ましたが、それ以外は何一つ変わらないのです。不変の名作をご遺族が見事に維持されています。
Commented by j-garden-hirasato at 2011-02-27 09:51
自分の生まれる前(直前)に、
こんなお洒落な別荘が建てられていたんですね。
外暖炉というのも、
初めて知りました。
約半世紀が経過するというのに、
この状態はすごいですね。
Commented by shinmemo0417 at 2011-02-28 22:41
庭園さん、吉村順三さんご存じですか?
アントニン・レーモンドの弟子で、芸大建築学科の祖の様な方です
大きな施設の作品が有名ですが、住宅作品も優れています
この山荘は本当に魅力的な作品です
by shinmemo0417 | 2011-02-24 20:48 | architecture | Trackback | Comments(2)

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